オススメ度★3つ その8
「大連港で」清岡卓行著
私は「野球という市民の夢」という章にもどうしても触れておきたいです。
プロ野球選手であった田部武雄について書かれています。
後楽園スタヂアムの野球体育館に彼の胸像が残されているといいます。
大連実業団で活躍した選手だが、一時は巨人軍にいたこともある。
天才につきもののどこか非運の影があり、沖縄戦で戦死したといいます。
その田部を中心に据えて、大連市民の野球熱について書かれているのだが、当時の市民生活の哀歓を通じて、大連の日本統治時代の光と影を伝える深々とした文章となっています。