オススメ度★3つ その6
「大連港で」清岡卓行著
岩波書店の「広辞苑」の初版では「たいれん」と「だいれん」のこつの項目があり、説明の文章は前者に入っていて、清岡氏は、次々と傍証を積み重ねていって、遂に第三版でそれを逆転させる。
第三版ができ上がって、書店でそれを見たとき、「おお、直っている!」と思わず叫んでしまう喜びが直かに伝わるような思いがする。
大連は、帝政ロシアがアジアにおける待望の不凍港としての大きな夢を抱き、パリの街並をモデルとして建設した。
それが完成間近のとき、ロシアは日本に敗れた。