刺繍と文学・絵画との関係とは?・・・その2
中世の昔には、一定のストーリーやモチーフについて文学者は詩にうたい、画家は描き、刺繍家は刺すという平行した作業が繰り返しおこなわれていました。
お互いに深いつながりを持っていたわけだが、中でも、壁面を飾る刺繍の壁掛けは、聖人の祭日や一般人の冠婚葬祭の日に展示され、民衆の共感をかちえたのです。
バイユーのタピスリーは白いリネン地に黄・緑・赤・青・黒などの撚った八色の毛糸で刺してあり、文字や顔や手の部分にはチェーン、ステム、スプリットなどのステッチがつかわれ、あとの部分は縦横に糸を張って地布を埋める方法、つまり、レイド・アンド・カウチド・ワーク(後述)に仕立てられています。
ちなみに、タピスリーというのはフランス語で、英語ではタピストリー、または、タペストリーと呼ばれています。